ドイツの全てのガソリンスタンドで電気自動車の充電が可能に

本日はドイツから電気自動車に関するニュースをお届けします。ドイツでは、COVID19のパンデミックからの復興計画として約15兆円もの予算を組みました。その中に、全てのガソリンスタンドに電気自動車の充電設備を設置させる計画が組み込まれていることが分かりました。

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経済支援の一環として、約3千億円ほどの予算が電池の製造と充電インフラの整備に充てられるようです。さらに、排気ガスの排出が多い車の所有者には追加の税を課していく一方、電気自動車の優遇措置として80万円ほどの補助金も計画しているようです。

これらの背景には、ドイツでは電気自動車の普及がそこまで進んでいなかったことと、COVID19の復興を低炭素化社会への機会ととらえる思惑が伺えます。実際、去年の新車購入のうち約1.8%のみが電気自動車によるもので、今年の5月の登録車でも3.3%しか電気自動車の登録がなかったようです。

なぜ、ガソリンスタンドでの充電が電気自動車の普及につながるのでしょうか?Quercus Real Assets社の創業者であるDiego Biasi氏は、「電気自動車を購入しない理由の97%が、走行距離に対する人々の不安です。ドイツのこの動きは、そのような不安を解消しようとするものです。なぜなら、皆がガソリンスタンドはいつでも空いていることを知っていますから。」と語っています

ドイツ自動車水道協会の調べによると、今年の3月時点で、ドイツにおける電気自動車の充電箇所は約2万7千箇所でしたが、この計画により、その数が急増するだろうと言われています。

この動きは、「電気自動車の販売を加速させていく」としたフランスの発表に続くもので、ヨーロッパでは電気自動車が新たな中長距離移動の主役として脚光を浴びています。

電気自動車がこのように注目を浴びているのはどうしてでしょうか?それは、従来のガソリン車と比較して、電気自動車は環境負荷(二酸化炭素排出量)が少ないと考えられているからです。これは、たとえ火力発電所で発電された電気によって電気自動車を充電した場合でも、エネルギー総合効率の観点から、環境負荷が少ないとされています。さらに、風力発電や太陽光発電の場合は、よりサステナブルな充電と移動が可能となっていきます。

走行距離の不安が解消された場合、皆様の選択肢も変わってくるかもしれません。そのようなことが、ドイツで今起きているのです。

ダイムラー社やルノー/日産/三菱連盟が出資するMobility Housetは、「ドイツの動きは、電気自動車への動きを鮮明に表し、未来の技術として電気駆動の移動手段を実証している。」と語っています。

Quercus Real Assets社の創業者であるDiego Biasi氏は、「電気自動車を購入しない97%の理由が走行可能な距離へ心配です。ドイツのこの動きは人々のそのような不安を解消しようとするものです。なぜなら、ガソリンステーションはいつでも営業していることを皆知っていますから。」と述べています。

このドイツの動きは、フランスの電気自動車の普及を促進するアナウンスに続くものです。今、世界の自動車インフラは電気自動車に目を向けています。

電池が切れる心配が解消された場合、電気自動者が車の第一選択肢になるの日が近いのかも知れません。火力発電所のからの電気を用いた場合でも、電気自動車の方が総合的なエネルギー効率の観点から、環境負荷が少ないと言われています。さらに、太陽光発電や風力発電と組みわせることで、よりサステナブルな自動車インフラが、創られていくかもしれません。

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